アンテナ内蔵・USB接続の産業向けスマートアンテナ。単体でサブメートル級、MSM出力でRTKLIB連携も可能。(内蔵RTKエンジン機ではない SW=NORMAL)

主な特徴

項目内容
チップAiroha AG3335M(12nm)
チャンネル135ch
周波数L1 + L5 同時追尾
衛星系GPS / GLONASS / Galileo / BeiDou / QZSS / NavIC
単体精度水平 約1.5m、垂直 約2.25m(オープンスカイ)
更新周期最大 10Hz(既定1Hz)
感度追尾 -165dBm、捕捉 -148dBm
コールドスタート約24秒
インタフェースUSB(PL2303系、Win11対応)
防水IPX7
温度-40〜+85℃
シールド完全EMIシールド
消費電流約94mA(追尾時目安)
外形約 40×45×18.5mm 

L1 / L5 の中身

  • L1: GPS/QZSS L1C/A、Galileo E1、BeiDou B1I、GLONASS L1OF、SBAS
  • L5: GPS/QZSS L5、Galileo E5a、BeiDou B2a、NavIC

L1+L5で電離層誤差を抑え、L1単体より安定しやすい

ソフト面の特徴

  • NMEA 3.01 / 4.10
  • コマンド(設定・状態)
  • AIC(干渉キャンセル)L1/L5各対応
  • ジャミング検出
  • SBAS / QZSS SLAS
  • EPO / EASY(軌道予測でTTFF短縮)
  • LOCUS(内部軌跡ログ)
  • RTCM MSM4/7 出力可能(あなたは MSM7 確認済み)
  • 1PPS(±10ns級、機種・配線によるオプション)

向いている用途

  • USBで手軽に使うL1+L5受信
  • 車載・屋外計測・学習/RTK入門(RTKLIB併用)
  • 防水・広い温度範囲が必要な現場

向いていない/限界

  • 測量級の内蔵RTK機ではない(cm級はPC側RTKLIB+BASEが必要)
  • L2非対応(F9Pのような L1+L2 とは帯域が違う)
  • L5のRTK効果は、BASE側もL5を出せるか次第

L5 RTKは「使えるが、まだ過渡期」です。 特に GPS L5 単体の公式運用と、実運用(他衛星のL5相当帯)は分けて考える必要があります。

1. GPS L5 の公式ステータス(2026時点)

項目現状
放送多数のGPS衛星から送信中(おおむね十数〜20機前後規模)
公式扱いpre-operational(予備運用)
ヘルスビット多くが unhealthy(非健全)表示
利用「自己責任で使える」段階
見通しIOC(初期運用)〜2026前後、FOC(完全運用)は 2029〜2030頃 の話が多い

つまり GPSのL5は電波はあるが、航空安全級の正式サービスにはまだなっていない 状態です。

システムL5相当
GPSL5(公式はまだ予備)
GalileoE5a(実用)
BeiDouB2a(実用)
QZSSL5(実用寄り)

マルチGNSSなら、GPSが unhealthy でも Galileo/BeiDou/QZSS のL5帯でデュアル周波RTK は現実に動きます。
スマホ上位機・スマートウォッチ・安価L1+L5モジュール(AG3335等)が増えたのもこの流れです。

RTK性能としてのL5

理論・現場感の両方で:

  • Fixしやすい/遮蔽に強い(L5は帯域が広くマルチパスに比較的強い)
  • 電離層補正は 2周波以上 で効く(L1+L5 も L1+L2 と同様に有効)
  • いちばん安定しやすいのは現状 L1+L2+L5(3周波)
  • L1+L5同士なら良好、L1+L5 × L1+L2 だと実質L1寄り

以下に設定手順です。

GR-M02U ──MSM出力→  RTKNAVI(ここでRTK計算)←NTRIP(BASE補正) 

操作 1 RTCM MSM7を出力する

N $PAIR001,432,0*3E

? Unknown ~~

? Unknown =Pp

コマンド後に RTCMバイナリーMSM出力が始まります。

< $PAIR433*3E__

N $PAIR001,433,0*3F

N $PAIR433,1*23

? Unknown ~g
? Unknown ~

$PAIR436,1*26 $PAIR513*3D  書き込みます。

設定後の 出力は(以下 バイナリデータ ご注意ください)

RTCM3-Bin ~mC]_C~~_ )_ ~~$|~@~|~oY&~NG_zS~y~8~~u6~a~~_6@~~@~R~)~~Ryo|_

RTCM3-Bin ~C~h~ ____________Q~;

RTCM3-Bin ~_mD~_C~~_ _ ~_P~0~M~~~e~c~~~r~d~)B~ 3p_^4M_0_<~F~~B~

RTCM3-Bin ~_3F}_C~<“ @ __o~@~~5~M>~P_E:__~~~~:~~

RTCM3-Bin ~__E~_C~_~_ _____________H~;

MSM7出力は有効です

次のステップ PCでRTKNAVIを利用してみます。

RTKNAVI を起動
設定例:
Rover: Serial / COM番号 / 115200 / RTCM3
Base: NTRIP
L5を公開している基準局を探してみる
または近いF9P局(L1のみ共通)
Mode: Kinematic

屋外で Start → Float / Fix を確認 できるかどうか。

次回挑戦してみます。