UTM UPS 座標系

UTM座標系は、Universal Transverse Mercator systemの和訳で、

各国が大きな縮尺の地図を作成する際、ガウス・クリューゲル図法を用いるに当たり国際的に取り決められた、

1投影面の適用範囲やシステム等の準則があり、それをUTM座標系と呼びます。 

地球を経度6 ゜ごとに60 等分したゾーンに分けて投影する。(緯度は北緯84 ゜~南緯80 ゜まで利用できる)

 ゾーンは西経180 ゜~174 ゜をNo.1 とし、東周りに6 ゜ずつ順番に番号が付けられている。

日本の例を示すと、126 ゜≦東経<132 ゜はゾーンNo.52 、

132 ゜≦東経<138 ゜はゾーンNo.53 、

138 ゜≦東経<144 ゜はゾーンNo.54 、となる。

各ゾーンの中央の経線を中央子午線(ゾーンNo.53 では132 ゜+3 ゜=135 ゜)とし、

これと赤道との交点をゾーンの原点とする。

座標値は東西方向の座標値(E 、東へ行くほど大きくなる)、南北方向の座標値(N 、北へ行くほど大きくなる)で(x,y)と表し、

単位はm(メートル)を用いる。但し、負の値がないように、原点の座標をシフトする。

原点座標値(500000,0)北半球での原点座標値(500000,10000000)南半球での

例)明石の緯度経度、北緯34 ゜40’00″東経135 ゜00’00″はゾーンNo.53 の中央子午線が通るため (500000.00,3835697.88) 大 阪の緯度経度、

北緯34 ゜40’00″東経135 ゜30’00″は同じくゾーンNo.53 で (545804.82,3835811.57) と なる。

UTMは極地方(北極は緯度66度33分以上とされその上の80度以上)では使用できないのでUPS(ユニバーサル極ステレオ)を使用する。

以下日本地図センターより

我国の地形図に「投影はUTM図法」と表示してあるのは、UTMの国際的な準則に従っていることの意味と解釈できます。

UTM座標系は、北緯84度(当初は80度でしたが、カナダ等の地域のために現在は84度になっています)から

南緯80度の間の地域に適用し、地球楕円面を経度6度毎の経線により楕円面を南北に輪切りにして、

経度差の等しい60のゾーン(帯)に分割します。

これらのゾーンは、経度180度の線を始発線として西から東に向かって、第1帯、第2帯、・・・第60帯と名付けます。

各帯の中央を通る経線を中央経線とし、中央経線の両側各3度の部分をガウス・クリューゲル図法によって一平面上に投影します。

各ゾーンの原点は、赤道と中央経線の交点とし、赤道を横軸、中央経線を縦軸とします。

この図法によれば、中央経線と赤道は直線となり、その他の経緯線は互いに直交する曲線となります。

縮尺係数(線拡大率)は中央経線上で0.9996とします。

その結果、中央経線より東西に約180kmのところで縮尺係数が1.0000となり、

これより外側は縮尺係数が1よりも大きくなり、1ゾーン内の歪みが6/10000以内に収まるように設計されています。

 

 

UTM Zone Number は01から60まで

UTM Zone Designators はCからXまで